縁切りについて

2021/07/01 ブログ

 

 

 

 

こんにちわ!

株式会社HIMAWARIです🌻

 

 

今日は久しぶりの大雨ですね

明日はもっと降るみたいなので

本格的に梅雨が始まった感じがします😅

 

 

 

ところで本日は屋根塗装における工程のひとつ

「縁切り」についてお話していきます!

 


 

「縁切り」は屋根材に隙間を作る作業のことで

雨漏り防止や屋根の健康を

維持するためにとても大事な工程です。

 

 

一般的なイメージでは

屋根材の重なりには「隙間がない」

と思うかと思います。

隙間があると雨水が屋内に

入ってくる気がしますよね。

 

ところが屋根材の重なりには

適度な隙間が必要で、一見しただけでは

わかりませんが、屋根材の重なりには

必ず隙間があります。

 

 

屋根瓦はびっしりと敷き詰められているように

見えても、実は縦方向の重なりには

わずかな隙間があります。

 

ちょうど上下の瓦が重なっている部分を

「小口」といいますが

小口の隙間は屋根の内部を通る雨水の

逃げ道になっている大事なスペースです。

 

 

ところが屋根塗装の際に

厚みで小口の隙間をつぶしてしまうことがあります。

 

そこで塗装後につぶれた隙間を

カッターやナイフで革すきといった工具で

「切る」ことで再生します。

 

 

この作業のことを「縁切り」といいます。

 

 

 

もし縁切りを怠って、塗料が小口の隙間を

つぶしたままになると、屋根の内側で

雨水が逃げ場を失い、溜まってしまいます。

 

逃げ場を失った雨水は、瓦などの

屋根材の下にあるルーフィングと呼ばれる

アスファルト性の防水シートを

浸食します。

 

防水層にダメージを負おうと、

屋内に雨水が侵入してしまう「雨漏り」

が発生します。

 

 

よく「塗装してもらって数年もたっていないのに

雨漏りした」というトラブルもありますが

このトラブルの原因はこの「縁切りの未施工」です。

 

また雨が降っていなくても

屋根の内部に水がたまることがあります。

 

屋根材の表面と裏面に温度差が生じてしまうと

結露が発生します。

 

屋根材の裏面に生じた結露は

やがて水滴となるため、逃げ場を失ってしまうと

内部に湿気が生じてしまい、

防水シートの浸食や木材の腐敗を

引き起こしてしまいます。

 

地味な作業にはなりますが

縁切りは雨漏り防止と屋根の健康を

維持するためには非常に重要な

作業であることを理解しておきましょう。

 

 

ですがこの縁切りは

必ずしも必要なわけではないのです。

 

「縁切りをしない業者は悪質だ」

などいわれていたりもしますが

むしろ最近では縁切りが必要な現場の方が

少なくなってきています。

 

 

縁切りが必要なのか

不必要なのかを判断するポイントがあるので

そちらもご説明していきます。

 

 

まずは「屋根の素材」です。

 

大前提として、縁切りが必要なのは

「スレート屋根」の場合に限られます。

 

セメントを薄い板状に成型した瓦で

ケイミュー株式会社の商品名である

「コロニアル」「カラーベスト」という名称でも

よく知られています。

 

現代住宅の多くは、このスレート屋根が

さいようされていますが

スレート屋根そのものが5mmほどの厚みしか

ないため、重なり部分の隙間も

ごくわずかしかありません。

 

塗装によって隙間がつぶされやすく

対処が必要になります。

 

 

一方で、「日本瓦」や「セメント瓦」

「モニエル瓦」「トタン屋根」

「ガルバリウム銅板」は基本的に

縁切りの必要はありません。

 

注意が必要なのは、

屋根材が「ガルバリウム銅板」の場合です。

 

横葺きのガルバリウム銅板は

スレートと同じく段違いで施工することになり

小口の隙間が狭いので

塗装の方法によっては縁切りが必要になる

場合があります。

 

 

 

2つ目は「屋根の勾配」です。

 

縁切りの必要性を図るうえで

非常に重要なのが「屋根の勾配」です。

 

勾配とは「角度」のことで

屋根の勾配が緩やかな場合は縁切りが必要に

なってきます。

 

反対に屋根の勾配が急であれば

雨水は少々の逃げ道さえあれば

下方へと流れてくれるので縁切りは不要です。

 

屋根勾配は一般的に推測するのが

難しいので、周囲の住宅と見比べてみましょう。

 

「周囲の住宅とあまり差がない」という場合は

縁切りが必要なケースが多く、

角度が急に感じる場合は、縁切りが不要となる

場合が多いです。

 

 

そしてポイント3つ目は「塗装の方法」です。

 

ここまであげた2つのポイントをみて

縁切りが必要だと考えた方もいると思いますが

実は塗装の仕方によって、まったく必要が

なくなる場合があります。

 

 

屋根の塗装方法は基本的に

「ローラーによる塗装」

「吹き付けによる塗装」に分けられていて

ローラーで塗装する場合

屋根材が重なり合う小口部分にもしっかり

塗装する必要があります。

 

 

すると小口の段差にローラーを押し当てるように

塗装することになるため、

段差部分でローラーに含んだ塗料が

大量に吐き出されます。

 

 

つまり、塗料の厚みでふたをしてはいけない部分に

もっとたくさんの塗料が付着することになり

縁切りが必須となってしまいます。

 

 

一方、吹き付け工法は

塗料をスプレー状に吐き出すため

薄く均一な塗装をすることができます。

 

 

屋根塗装では主に「エアーレス」

という機械を使って吹き付けを行いますが

エアーレスは薄吹きに向いているため

小口の隙間をつぶしません。

 

 

つまり、エアーレスによる吹き付け塗装であれば

勾配が緩いスレート屋根であっても

縁切りは不要になるのです。

 

 

屋根塗装では周囲に住宅が密集している場合を除いて

エアーレスによる吹き付けが主流なので

多くの住宅では縁切りが不要となります。

 

 

 

縁切りは非常に大事な作業ですが

見た目が悪くなるというデメリットもあります。

 

 

そこで「タスペーサー」という

小口の隙間に差し込むことで

適度な隙間を確保できる緩衝材の一種です。

 

耐荷重は60~80kg

職人が踏みつけても破損はほとんどありません。

 

費用も安く、雨漏り防止と

屋根の健康維持ができるのでとても便利です。

 

 

ですがタスペーサーは隙間がすでに

4mm以上空いている場合には

使用することができないみたいなので

注意が必要です。

 

 

 

ここまで縁切りについて詳しくお話してきましたが

縁切りは必ずしも必要ではなく不必要な場合もあり、

必要な場合はとても大事な工程なので

必ず行いましょう。